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Steiner VCF(仮公開)


ダイオードVCF


電源のコネクタのしたの2ピンのインライン
ソケットは、レゾナスのPOTへの引き出しポイント
Steiner-Parker Synthacon。僕は、実物を見たことがない。Synthmuseum.comによれば、ミニムーグと同じ3VCOのモノシンセらしい。ミニムーグとは逆に右から、VCO,VCF、VCAとレイアウトされたパネルに違和感を感じる。

パネルだけでなく、フィルターもその音色で異彩を放ったシンセだそうで、このフィルター部分だけを再現した モジュールが、カリフォルニアのガレージメーカー "Cynthia"から発表されていたり、 オーストラリアのKen Stone氏(Moduler Synthが彼のホームページ)ではこの回路のアレンジバージョンが紹介されている。どちらのサイトも、一般的なシンセモジュールではなく、一癖も二癖もあるモジュールばかりを紹介しているサイトである事からも、この回路の織り成すサウンドの癖っぽさが想像できる。

また、SDIY-ARCHIVEの、 "Electronic Design":diode VCF (Sallen Key)にも、Voltage tunable active filter features low, high and bandpass mode として詳しく紹介されているし、国内でも、田中さんのページ参考文献紹介DIYのページ内、・03 VCF(from electronic design)で(I/O 1977/?月号より)として紹介されている。

海外製のトランジスタの入手をいとわなければ同氏による、PCBの配布を受けるのも手軽だが、ここではken氏の了解を得て、国産のトランジスタに置き換えた回路を公開して制作した。


調整

Ken氏のページには12Vでも稼動することができると出ていたが、ここでは15Vで稼動させてみた。コントロールCVの入力部分の分圧部分に(僕の図面のR8)オリジナルでは1kが指定されていたが、この値では1V/Octの変化にならない。レゾナスのVRを最小にして、発振状態にしてキーボードCVを入れると、1Vの変化で3オクターブ以上変化してしまう。1Kではとトランジスタのベースに入る電圧が大きすぎるようで、小さな値にして、CVの変化によるこの電圧の変化を小さくしてやればよさそうだ。
1kのVRを接続して、適当な所を実測してみようとしたら、調整しているうちにどんどんチューニングが変わる。試しに、Q1、Q2の頭を指先で触ってあたためてみると、もう、どんどん変化してしまう。
調整可能なようにトリマーを入れる事も検討したのだけど、この状態では、シビアなセッティングをしても意味が無さそうだ。とりあえず、きっちり1V/Octにはならないのだけど、350オームぐらいがよさそうな気がするので、とりあえず、390オームの抵抗に差し換えてみた。ken Stone氏の回路では、比較的HFEの小さな(100〜200程度)トランジスタ(2N2222)が指定されているがここでは、2SC1815 のBLランク(300〜750)の物を使っている(100〜200のYランクのを使うつもりで用意してたのに気が付いてみたら、BLが刺さってた!!というオチ)からじゃないかと思う。
温度補償が全くないのでシビアに調整できるようにする必要は無いが、Q1、Q2に使うトランジスタによってはこの値は1k程度のVRを入れて、適当な値を試してから、抵抗に差し替えるのがいいかもしれない。

評価

シーケンスフレーズだけでレゾナスをはきつめにして、フィルターを徐々に開けていき、さらに、閉めてキーボードCVにどれくらい追従するか見てみた。

合っているように聞こえるのもつかの間、ピッチは気温の変化を敏感に感じてドリフトしていく。
MP3への変換のためだけで無く、ばふばふ言っている(VCAのチューニングがおかしいかもしれない)し、MIDI_CVコンバーターがなんかノイズっぽくてちりちり言ってる他、入力のレベルがでかすぎるのか、歪んでしまっている。

僕の組み立てではHigh-Pass、Band-Pass、Low-Passの入力はスイッチで切り替えられるようにしたが、Ken氏のページにも紹介されているように、3種を同時にの入力できる構成も考えられる。
全部に同じ信号を入れると、All-Pass filterとなり、位相だけがずれる。人の耳には位相のずれは聞き分けられないが、レゾナスを上げてもとの位相と混ぜるとギター用のコンパクトエフェクターなどでおなじみのフェイズシフターと同じ効果が得られる。
これのバリエーションとしては、No-pass filterなら、位相はずれないが、音も出なくなる。残念ながら製造中止になっている(もちろん、こっちは笑い話)

積極的な音つくりのためのフィルターとしての使い方のほか、High-Passと、Low-Passの入力に、強力なWaveShaperや、ほかのVCFですでに音つくりが済んだそれぞれ別の音を入力し、エンベロープなどでこのフィルターをスイープすることでフィルター的に2つの音をモーフィングすることができる。


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"Steiner VCF " Copyright 2002,2003 Motohiko Takeda, Crow Hill Laboratory
Motohiko Takeda Mail:takeda@aleph.co.jp