Radio1



-Prologue-

 ラジオ少年だった。もちろん、「そのまま大人になった」などとは言えないけど。

 なんで電気工作に嵌った言うと、リンゴの箱だ。昔はリンゴは籾殻といっしょに木箱に入っていた。 小学生のころ、父親が「おまえにやる」、と、よこしたりんごの木箱には、リンゴではなく、真空管が入っていた。一度出してしまうと、どうやっても戻せないパズルのように、ぞろぞろと、当時でもクラシカルに見えた真空管や、巨大な電源トランスなどが出てきて、もう箱の中にもどせなくなった。

 思えば、これが、ぼくのパンドラの箱だったのかもしれない。大丈夫、パンドラの箱なら一番下に「幸せ」がちょこっとはいってるはずだから。いや、もちろん、小学生がそんなことを知る由もなく、同時に、それらが、やはり、むかしラジオ少年だった親父のワクワクを育てた部品類である事にも気が付かず、ただ、綺麗で複雑な構造をもった真空管に見入っていた。そんな僕を見つめる親父に、実は俺も「吸血鬼」、違った、ラジオ少年だったのだ、と告白されたのはずいぶん後になってからだけど。
何かの書類に職業の欄しかない時はがっかりしながら「サラリーマン」と書くが、職種の欄があるときはには大威張りで「エンジニア」と書くことにしている。そんな職業についたのはこの箱のせいだと思う。この箱を開けた事、全然後悔してない。

 この箱の中の部品にちょっと買い足すとラジオが作れることに気がつくには数ヶ月かかったが、父親と足りないパーツを買い物に行って、マンツーマンのコーチを受けて組み立てた覚えがある。小学生だから、理屈が分かってる訳もなく、経験的にここ触るとしびれるとかのレベルだ。実は、いまでもこのレベルを超えてないという意味では、「そのまま大人になった」のかもしれない。


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