MS20 Clone VCF


操作性をあげるための改造

国井さんの組み立てたVCFの回路そのまま。1点だけ、フィードバックのアンプオペアンプを増幅率を変えられる様にしてレゾナスのツマミの動作範囲を変えるられるようにした。氏の図面には出ていないが実装時にVRに抵抗をかまして、発振しすぎない(ってのもへんだけど)用に制限を付けているそうだ。


最初の版とはコネクタの位置、LEDの色が違うほか
POTが追加になっている
オリジナルのMS-20では、フィードバックのオペアンプに足きりの電圧を高め(0.6V X 3 = 1.8V 前後) にするためにスイッチングダイオードを3発シリーズで往復で合計6本のダイオードを使っている。これ以上の電圧は、クリップ(歪む)されて出なくなるわけだ。ギターのエフェクターで有名なダイオードクリッパーのバリエーション。 発振させた時、凶悪な音量になるので、このクリッパは必須なのかもしれない。
ここでは、この6本のダイオードの代わりに2本のLEDで部品点数を少なくしている。
緑色のLEDがクリップする電圧が一番高く、赤が一番低いそうだ。ちょっと歪んだほうが 味があっていいかもと、オレンジ色のLEDを使ってみたが違いは分からなかった。

さらに僕の組み立てでは国井さんが指定されているCA3080は使わずに、これと、その後に繋がる082に相当するアンプのセットが2つ入ったNJM(LM)13700Dというパーツを使った。

フィルタの時定数となる2つのコンデンサは、相対誤差の無いものを選別して同じ値のものを使うようにすると発振寸前の領域でのフィルタの係り具合が、周波数全域に渡って安定する。
経験的に、安いマイラタイプのコンデンサ、同時期に同じ店8個ほど手に入れれば大体1ペア、10個なら2ペア取れる。選別せずに、高価な誤差の小さなタイプのコンデンサを入手するのも手かもしれない
また、僕は試していないがコンデンサの材質で色々音が変るとのことだ。

調整

VCFの調整は気が楽だ。適当にやってもばれない。自分の好みで設定してしまってOK。
一応、scaleは、レゾナスを一杯にして発振させ(しなければ、res trimを調整して発振させる)キーボードから1オクターブ違うCVを交互に入れ、発振する音がオクターブかわるようにする。オクターブの間が狭い(1オクターブ上がりきらない)場合にはスケールのポットを回して、出ている音程が下がる方向に、(VCOのスケールの調整と同じ)調整する

res trim のほうは好みであわせる。ヒントとしては、たとえば、つまみの半分の位置で発振してしまいそれ以上回しても音色が変わらないとかなセッティングは使いにくいと思う。 8〜9分目あたりで発振するようにセッティングするとおいしいところがたくさん使えると思う。

出力波形

フルオープン レゾナス 0 レゾナスフル
オシロスコープで簡易的に、周波数特性をあらわしている。フルオープンの時の写真を見て欲しい。左側が低い周波数、右が高い。波形の振幅が音量。低い周波数から高い周波数がほとんど同じ音量で出ている。
フィルターを閉じ加減にすると上の周波数を通りにくくなって、音量が下がっているのがわかる。Low Pass Filter のLowはLowFrequency(低い周波数)のことで、それを通す(PASS)フィルターということだ。切れる具合は、1オクターブ12dbずつ音量がさがる。 この回路は、単純なフィルターが2段重ねになった、もので、2ポールと呼ばれる。また、4ポールなら、これの倍、1オクターブあたり、24dbずつ音量がさがる。
レゾナスをあげると、フィルターする中心となる周波数の部分の特性に山ができ、そこだけが強調され、音色に強い個性がつく。 正帰還という手法で強調するので、フィルターを通っている部分の音量が下がらない。強調した部分だけの音量がぐっと上がる。
4ポールのフィルターはざっくり切れてしまうので、波形の変わり目がはっきりしてしまい、音つくりをするときに難しいと感じることもある。


ぺージを見てくださった方からコメントを頂きました
組み立てやすさ的には、Dual OTAを使った方が楽だと思うのですが、国井さんの指定通り082をバッファとして使った方がいい音がするという評判だそうです。しまった!一番大事なそこを見のがしていた!!


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