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現像液と、定着液の捨て方


 アマチュアが写真店で入手可能な、アマチュア用現像処理薬も基本的には、写真処理ラボなどで使われている薬と同様に、業者に委託して回収するのがベストです。

 現像/定着以外の薬、たとえば、減力剤(赤血塩、重クロム酸カリウム)、調色剤(昇コウ、塩化水銀)などの有害物質を含む廃液は、必ず産業廃棄物処理業者に回収して貰わなければなりません。

 さて、アマチュアが手に入れられる現像液や定着液には、法律で規制されているカドニウム、クロム、水銀などの有害物質は通常含まれていませんので、やむおえない場合に限って、大量の水で薄めれば、下水や河川に流すこともできます。
 河川に毒を流してはいけないのはともかく、バクテリアなどが分解できる物質であっても分解するときに水のなかの酸素が不足して、魚とか死んじゃいます。BODは、この失われる酸素の量です。小さくないといけないわけです。また、栄養もだめです。妙に栄養豊富な水だと、微生物の大量発生などで、環境を破壊することになります。
 この値については。法律で、規制値がありますから、これを目安に水で薄めて捨てる分には、(とりあえず法律ですから)国が安全だと保証してくれるわけです。薬害のトラブルが無いわけではないから、信用せずに、業者に委託して、回収するのがベストであるのはかわりませんが・・。

水質に関する生活環境の規制値とそれぞれの一般的な値

排出規制項目(単位mg/L)
BODチッソリンpH
規制値 一般河川160120165.8〜8.6
下水道600240325.0〜9.0
処理液 現像液24,0002001,1008.0〜10.5
定着液12,00023,00004.0〜6.0
参考 ビール90,000340132-
ウイスキー152,000---
牛乳83,0004,9001,340-
醤油220,00025,0003,900-
ドレッシング660,0001,500110-
BOD=生物学的酸素要求量

規制の値にするために希釈する倍率

排出規制項目
BODチッソリンpH
現像液 一般河川270倍2倍70倍100倍
下水道70倍-35倍10倍
定着液 一般河川75倍200倍-100倍
下水道20倍100倍-100倍

 「規制の値にするために希釈する倍率」はちょっと分かりにくいけど、これだけ薄めれば、法律で規制されている基準はクリアできるという数字です。
 結論としては、川に流す場合、1リットルの現像液は、一番濃いBODを薄めるために大きめの風呂桶1.5杯分(270リットル)、定着液は、一番濃いチッソを薄めるために、小さめの風呂桶2杯の水(200リットル)で流せばOK、ということですね。

 現像液500ml(ブローニ1回分)を、下水道に流すのなら、35リットルの水で流せばOK、毎分3リットルというチョボチョボの水を流すと12分、定着液は、50リットルだから、17分流せばOK。現像液と定着液を混ぜて中和してしまえば、もっと短くてもいいかもしれません。どちらにしても、流水によるフィルムの水洗の時間よりは短い時間ですから、きっちり水洗をするようにすれば、下水の基準はクリアできそうです。

 それにしても、定着液より醤油を、現像液よりビールを流す方が、環境破壊につながる、っていうのも、知らなかった。


 以上、富士フィルム(株)環境・製品安全推進部の方に電話で取材させていただいた結果と、後から文書で頂いた(アサヒカメラ 1996・6月号に富士フィルムが営業技術部の名前で、投稿した記事のコピーでしたが)物を武田がまとめました。掲示した数値は、富士フィルムによるものです。
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"How to dispose drugs"Crow Hill Laboratory
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