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モノクロフィルムの自家現像
About Black & White Negative film self developments


薬を手にいれよう

 大事な薬は、現像液、停止液、定着液の3種類。このほかにあると楽ができる薬がある。フィルムの現像に使う薬と、引き伸ばし に使う薬は、現像液以外は同じものが使える。フィルムの現像用と、印画紙の現像だけ別の薬を用意しておけばいい。

薬品の動作


  • 現像液
  • アルカリ性の液体で、フィルムの乳剤の光りが当たった部分を黒くする。

  • 停止液
  • 現像液の反応を停止するために使う酸性の液体

  • 定着液
  • 現像処理で黒くならなかった部分を洗い流し、停止液で止めた黒くなる反応を安定させてこれ以上変化させない様にする薬。酸性。

    Fuji QW
    酸性の定着液に浸けてしまったから、水で酸性を洗いながして一連の処理が終わるのだけど、 この薬を使うと、定着液を洗い流しやすくする。

    ドライウエル
    水をはじいて、むらなく乾きやすくするための薬

  • は必須の薬品。これがないと現像はできない。
    一方、Fuji QWと、ドライウエルはなくてもいい。あれば便利だそうだ。ぼくは最初から使ってたので本当か どうかわからない。これをつかえば、本来30分の水洗を10分で終わらせていいのだそうだ。 水洗が足りないとどうなるかもぼくは経験がない。ここはマニュアル通りにやっている。

     ドライウエルは使わなくてもきれいに乾かせそうだ。聞くところによれば、のんびり乾くようになるので、 乾かすときに乳剤にダメージを与えにくくするのだそうだ。一方、のんびり乾かしているうちにホコリがついてしまうことが ある。また、このホコリが落ちにくいのだそうで、要チェック。
    また、ドライウエルは、水にとかし良くかき混ぜ、完全に泡が消えてから、(一晩ぐらいかかる)静かにいれ 規定時間たったら、泡がたたないようにとりだし、拭いたりせず、そのままつるして乾かすのが正しい使い方。
     僕のように、定着、水洗いが終わったあとタンクに水をいれ、そのなかに、原液たらたらっとたらして、蓋を して、ガシャガシャかきまわす。時間が来たらざばっと液をすててリールをとりだす。「ああ、泡だらけ!!」 とか言いながら、泡を流水でざぶざぶながしてから干すのだったら、ドライウエルは使わないほうがいいかもしれない。
    一方、流水による水洗の時間を短縮するFuji QWは必須とおもってもいいかもしれない。それでなくても水洗というつい イイカゲンにしがちな作業をフォローするのは武田のお勧めとしておきたい。


    薬品の種類


    現像液
     撮影のときの、増感/減感で現像液のタイプを変える。ぼくは、まだこうした処理の経験がない。
     増感した場合は、本来より光りが足りない訳だから現像処理に時間をかけて、黒く反応させる。こうすると、いらない 反応も進み、結果として粒子が荒れてしまう。というわけで、増感用の現像液は、長時間現像しても粒子が荒れにくい 調合になっているんだと思う。
     一方、減感のときは、光が多いから、現像に必要な時間は、短くしなければならない。黒くしたくないところまで 反応して黒くなっちゃうからだ。つまり、短い時間でも現像できるような強力な現像力の薬が必要になる。
     印画紙の現像は、増/減感とかはないから、1種類だければいい。
     フィルムメーカー指定の現像液(モノクロのフィルムの紙箱の裏側には大抵でている)との組み合わせでなくても、 大抵の現像液で現像はできる。 難しいのは最適な濃度がでるのはどれくらいの時間現像すればいいのかという点だ。指定の現像液をつかえば、 そのメーカーの提供する情報が使えるわけだ。
     実際は、自分の好きなフィルムと使い易い現像液を自由に組み合わせていろいろな絵を作るらしいのだが、 まだぼくはそこまでいっていない。自分のいつも使うフィルムが思ったとおりに現像できれば何でもいいように思う。 ようするに、メーカー指定の現像液がベストのような気もする。
     一方、カラーのメーカーのお仕着せ処理とちがって、モノクロでは、自分の組み合わせを見つけてデータ化していくことで、 (本当かどうかは別として)自分だけのオリジナルな絵を現像の段階で作れることだ。なにがオリジナルなのかわからない 状態のぼくにはそんな挑戦が本当に必要なのかまだわからない。
     まずは、現在試しているフィルムと、現像液の組み合わせ(KodakのTMAX400と、TMAX Developer)を使いこなせるよう になりたい、というところだ。

    停止液
    現像液のようなバリエーションはない。ぼくは、Fujiの50%に希釈された酢酸を使っている。500ccにビンの キャップに半分位をいれて薄めて使う。50%水溶液1リットルで375円と安い。 これだけあると、フィルムの現像だけなら一生使えそうな気がして使い捨てにしている。

    定着液
    フィルムの現像には、硬膜タイプ、迅速タイプの二つの要素の組み合わせのバリエーションがある。フィルムの自家処理 には、硬膜タイプが必須。これは、フィルム面に塗ってあるゼラチン層を固くして、傷つきにくくする処理のことだ。
    迅速タイプは、通常10分かかる処理を4分〜5分で済むようにクスリが配合されている。
    この二つの要素を合わせもつ定着液は、kodakのラピッドフィクサーや、Fujiのスーパーフジフィックスなど。2種類の液体を水に 混ぜて作るラピッドフィクサーは一度に1ガロン(3.8リットル)作らなければならないので、薬の保管が面倒。3.8リットルも 入る器や、正確な水の量を計るのがたいへん。もっとも、一度作ってしまえば、毎週使い捨てで2ケ月使ってもまだ使い切らない。 スーパーフジフィックスは、一度に作らなければならない量は2リットル。粉をお湯に溶かして作る。液体のほうが簡単という 声もあるけど、実際は、3.8リットルを計るほうがたいへんだった。大きなメスカップがなかったので、一度、3.8リットルをタライ にいれて、マークしてタライをメスカップ変わりにしたりして面倒だった。


    薬(ヤク)を買いにいこう


    クスリは新宿の某量販店で以下のような値段で買った。
    薬品名 96年6月末の買値 メモ
    Kodak Tmax Developer 950円 現像液。3.8リットル分。実際は、水で5倍に薄めて使うので、0.757リットルのポリビン
    Super Prodol(Fuji) 175円 増感用現像液。2リットル分
    Microfine(Fuji) 95円 減感用現像液。0.6リットル分
    Korectol(Fuji) 120円 印画紙用の現像液。1リットル用が2パック入っている。2倍の濃度に溶解しておく
    富士酢酸(Fuji) 375円 停止液に使う。酢酸の50%水溶液1リットルのポリビン
    Kodak Rapid Fixer 1120円 定着液。3.8リットル分
    Super Fujifix(Fuji) 300円 定着液。2リットル分
    富士QW(Fuji) 30円 たぶんQuickWashの略なんだろうな。2リットル用
    DryWell(Fuji) 190円 水滴防止剤


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    参考図書:学研「暗室完全マスターハンドブック」(定価1450円)
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